みなさま「Oggiでセクハラ特集」時代の到来です!

<小学館Oggi9月号「セクハラって結局何?」に社会学者田中俊之氏インタビュー記事掲載>

ありがたいことに、この夏はDomaniさんに続き、憧れのファッション誌Oggiさんに記事を掲載させていただきました!なんか嬉しい♡ファッションとは1ミリも関係ない記事なんですけどね。でもなんかおしゃれな感じがするじゃないですか Oggiのライター♪

しかし、特集内容は驚きの「セクハラ特集」でした。働くおしゃれな女性たちの雑誌Oggiからの#me tooです。編集部の方のお話では、過去にOggiで「セクハラ」を扱ったことは無かったそうで、これはなかなか革命的なことなのでは!?と感じました。


「セクハラ」に関する緊急読者アンケートによると、なんと読者の82%が「セクハラを受けた経験あり」と回答したとのこと。編集部には読者たちが受けたセクハラエピソードが山ほど届き、その一部を私も読ませてもらいました。本当に酷すぎる話もいっぱいあって、胸が痛みました。こんなんじゃ、女性活躍できないよねー!まったくもう!

と、怒りを胸に訪ねたのは、大正大学心理社会学部准教授の田中俊之先生。「男性学」がご専門です。取材目的は「セクハラをする男性心理」についてうかがう、というもの。


田中先生は「セクハラは断じて許されない」としたうえで、なぜセクハラが多発しているのかを男性側の視点で解説。セクハラは、職場における男女のコミュニケーションに問題があるケースがほとんどであり、その原因は、男性中心、男性優位であった職場環境で長年過ごしてきた男性たちの「鈍感さ」にあるのでは、と指摘します。


そんな男性たちの中には、男同士では問題のなかった「乱暴・不真面目・おおざっぱ」で鈍感な「男らしい」コミュニケーションスタイルが染みついてしまっている人がいます。また、以前は職場で働く女性のほとんどが、サポート職や非正規職であったうえ、多くが結婚・出産後に辞めてしまい、男性たちのように定年まで働くことなどなかったので、どこか女性たちを下に見るような意識を持っている人もいます。(全員じゃないです!あくまでも一部ですよ!とのこと)


ところが、この10年ほどで、職場環境は劇的に変わりました。女性たちは産休・育休を取って戻ってくるようになり、「女性活躍推進」により、新たに働き始めた女性の数もぐんと増えました。2012~2017年まで5年間の新規就労者数250万人のうち、女性が201万人というデータもあり、男性天国!?だった職場に新しい女性たちが一気に流入してきたわけです。しかも、女性たちは以前のように、結婚したらすぐ辞める若いサポート職の女性たちではなく「人生100年時代!人生最期まで働き続けるわよ!」と気合の入った女性たちばかりなわけです(そんなことはないか笑)。


昨今の「セクハラ」問題の背景には、存在感を増してきた「職場の女性」たちが、「鈍感」な男性たちの失礼なコミュニケーションに泣き寝入りすることなく、声を上げ始めたということなのではないか、というようなお話でした。そして、きちんと声を上げ続けることで、一部の「セクハラ男性」たちに、「セクハラはリスクだ」と気づいてもらうことが、大切だと。個別の事例を取り上げると、ケースバイケースでなんとも言えないところもありますが、セクハラを「職場の問題」と捉えると、「女性も働きつづける」時代への過渡期ならではの現象と言えるのかもしれません。


ちなみに、田中先生は「男性へのセクハラ」問題も指摘していて、「男性は女性以上に声を上げづらい」とのこと。「女性には言わないのに、男性に対しては『最近太った?』とか『早くいい人見つけて結婚しなさいよ』なんて平気で言う女性がいます。多くの男性は鈍感で気にしていませんが、中には傷ついている人もいます。女性が言われて嫌なことは男性にも言わないということが大事です」との話に、「ぎくっ!」心当たりありまくりです!男性のみなさん、傷つけてたらごめんなさい!今後は気をつけようと思いました。

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