日経ウーマン「ウーマンズトーク」再開!
日経ウーマン2018年7月号より、読者ハガキで構成される「Woman's Talk」コーナーの構成担当を再開いたしました。実はまだライター業を始めたばかりの2008年から2015年までの足掛け7年間、このコーナーの構成を担当しておりました。毎月1回、編集部にお邪魔して、数百通の読者ハガキの中から選りすぐったものを組み合わせ、見出しをつけ、少し文章を整えて原稿にする、というかなり地味なお仕事です(笑)。
ですがこの仕事がほんとに楽しいのです。手書きでびっしりと書きこまれたハガキの一枚一枚に、全国の働く女性たちのなにげない日常、嬉しかったことや悲しかったこと、希望や期待、不安や愚痴などが詰まっていて、その行間からいろんな情景が浮かんできます。「ああ、みんな、こんなことに喜び、こんなことに不安を感じるんだなー」と毎月しみじみしながら、大量のハガキに目を通していると、徐々に日経ウーマン読者の傾向が見えるようになってきて、やがてウーマン読者=「ウーマンさん」という一人の読者像となって、浮かび上がってくるようになります。
私だけでなく、日経ウーマン編集部の方々も手が空けばこの読者ハガキに目を通しているため、「ウーマンさん」像は編集部内でもしっかり共有されていました。企画について話す際も「ウーマンさんなら興味あるはず」「ウーマンさんっぽい」などといったワードが出てきて、とにかく「ウーマンさん」を大事に雑誌づくりをなさっていました。今回、久しぶりに読者ハガキに目を通してみたら、「ウーマンさん」がだいぶ高年齢化していることに驚きましたが、編集部が「ウーマンさん」を大事にしているからこそ、読者から長く愛され続けているのだと思います。
7年間の間に、担当編集者さんは次々変わり、計10名の編集者さんとお仕事をさせていただきました。毎月、訪問していろんな雑談をする中で、真摯に読者に向き合って雑誌づくりをなさっている「日経ウーマン」編集者さんたちの、リアル「働きマン」なお仕事ぶりを拝見させていただけたのも、そして今も変わらずお付き合いさせていただけているのも、大変ありがたいことです。
そして、なによりありがたかったのは、このお仕事を通じて、働く女性たちのリアルを知ることができたことです。恐らく何万?という働く女性たちの手書きの言葉に目を通してきたことで、私の中に自然と溜まった「働く女性たちの声」が、その後の様々なインタビュー取材や記事、書籍の執筆にも生きているように思います。
そう思うとこのお仕事を今再開させていただけたというのは、もう一度、読者、「働く女性たち」の声をしっかり聞くべきタイミングだということかもしれません。やってみたら、やっぱり楽しいこのお仕事。細く長く続けさせていただけたらと思っています。
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