指揮者のいない東京アカデミーオーケストラ

<日本能率協会マネジメントセンター「Learning Design」2019.01-02月号、連載「Good Teamのつくり方」に取材記事掲載>

ご紹介が遅くなりましたが、中原淳先生の連載「Good Teamのつくり方」第4回ということで、”指揮者のいないオーケストラ”として知られる「東京アカデミーオーケストラ」を取材した記事(前編)が掲載されております。

東京アカデミーオーケストラ(通称TAO)は、1991年に主に早稲田大学交響楽団、慶応義塾ワグネル・ソサエティ・オーケストラの首席経験者たちによって結成されたアマチュアのオーケストラ楽団。全員が他に仕事を持つアマチュア楽団ながら、これまで年2回のコンサートを欠かさず開催しています。


TAOの最大の特徴は”指揮者がいない”こと。メンバーが30名ほどしかおらず、著名な指揮者をお願いするには費用負担が大きい…というのが、指揮者なしで始めた理由だといいます。


指揮者のいないオーケストラとしては、NYのオルフェウス室内管弦楽団が有名です。この楽団が行っているメンバー全員が自ら考え、互いの意見を尊重しながらコンセンサスをつくり、全員でリーダーシップを発揮する組織運営方法はオルフェウスプロセスとして知られています。


TAOでもこのやり方が取り入れられているのですが、最初からそうだったわけではないのです。指揮者がいないにも関わらず「カリスマ型リーダーシップ」スタイルであったTAOが、どうやって「シェアードリーダーシップ(共有型)」に変わっていったのか。いろいろあったみたいなんです。そのあたりのお話を2回に分けてじっくりとお伝えしていますので、詳しくは本誌をご覧ください。


練習の様子も見学させていただいたのですが、全員が社会人ということで、練習の密度がとにかく濃くて、1分も無駄にしませんよ!という感じ。短い練習期間で、高いクオリティを実現させようと真剣に練習なさっている姿はまさに「大人の部活動」。終わった後は反省飲み会もあるようで、みなさん楽しそう!こんな「大人の部活動」がもっともっと盛んになるといいですよね。

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